すしとさんぎーた

小さな幸せ探し

水の話し

なますて 6月頃

 

最近、うちやオフィスでは水不足になっています。

乾期では水不足は当たり前なのですが、

雨期が近づいて、雨が降るようになった今になって水不足。

なぜなのか。

 

 

 

 

水資源が無限にあり、その資源が有効活用されている日本からくると

なぜ蛇口から水が出てこないのか?と不思議に思ってしまいます。

ここは途上国だからしょうがないね。とも思えます。

 

 

でも、

川にはいまは先日の大雨で大量の水が流れてきているのに、

家にはお水はこないのは切ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて先日、乾期に山の上の村に行った際は深刻な水不足でした。

 

アメリカの支援で出来たモーターで下からくみ上げる水道が壊れ、

村人は大きな木の根元にある湧水を毎日朝晩と汲みに行っていました。

(もちろんモーターのお水も朝晩の決められた時間しか来ないので、

乾期でなくても水は十分ではないのですが。)

 

しかし、そんな湧水も村人の需要を満たせませんでした。

村人は近くの小川へ水汲みに行くことになりました。

けれども、その小川も乾期のため水不足。

村人は表面にある綺麗そうな水だけ汲んで運びました。

 

結局そんな状況なので、トイレの水も足りず、水浴びもできませんでした。

 

「どうしてそんなに大変な水の来ない山の上に住むの?」と聞いたところ、

「川の側にはもう土地がないし、洪水になると危ないから。」ということでした。

確かに、ネパールの川沿いは、大きな河の周辺以外はみんな谷のようになっています。

 

 

 

 

森が豊かなネパール。

しかし、森の保水能力も地質や地形の問題のせいか、なかなかよくありません。

そのせいで、よく土砂崩れ、洪水となってしまいます。

また、上水も下水も水道設備はしっかりしていません。

 

 

 

うちは運がいいことに井戸水があるので、それでなんとかしのげています。

井戸水は錆が混じっているのか赤茶っぽいので洗濯と水浴びようですが

飲んだら危ないですね。

 

 

 

毎日、当たりまえのように無限だと思って使っていた水も、

こうして水不足になることで有難さを思い出します。

ゆるゆるとこうしたことに慣れきってしまっている、

わたしにとってはいい刺激なのかもしれないですね。